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2025.05.12
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様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、困難に立ち向かうすべての挑戦者に響く、ワコール創業者・塚本幸一氏の言葉をご紹介します。
この言葉は、塚本幸一氏が自身の人生経験から導き出した深い気づきに基づいています。塚本氏は第二次世界大戦を経験した人物です。その中でも当時のイギリス領インド帝国北東部の都市であるインパール攻略を目指したインパール作戦という、極めて生存率の低かった作戦に参加し、奇跡の生還を果たすという壮絶な経験をしました。
戦後、1946年に和江商事(後のワコール)を創業。女性用下着という当時未開拓だった市場へと挑戦しました。数多くの経営難に陥りながらも、彼はどんな状況においても「難関とは自分の心が作り出すものである」と捉え、それらを乗り越え挑戦し続けました。
塚本氏の言動には、「心持ち」ひとつで、自分の限界を超えられるという力強い哲学が込められています。戦時中の作戦や、ワコールの経営において幾度となく困難に直面し、それらを乗り越えてきた鍵は、まず「心持ち」ということです。「これは本当に乗り越えられない壁なのか?それとも、自分の中の思い込みか?」と問い続けることで、新たな市場を切り開いていきました。
その根底には、過去の体験から得た精神的な強さと、自らの限界を決めつけないマインドセットがありました。これは今の時代にも通じる普遍的な哲学です。
塚本幸一氏の言葉とエピソードからは、次の3つの学びが得られます。
塚本氏の言葉は、困難に対する姿勢を根本から問い直すヒントになります。「できない」と感じたその瞬間こそ、「それは本当にできないことなのか?」と、自らに問い直す勇気を持つことが前進への第一歩となるでしょう。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
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