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2025.02.12
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様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、挑戦者にとって強力な指針となるレイ・クロック氏:マクドナルド創業者の言葉です。
レイ・クロック氏は、世界最大のファストフードチェーン「マクドナルド」を築き上げた人物です。彼がこの言葉を残した背景には、現状に安住せず、常に進化を求める姿勢があります。そんなクロック氏は早くから成功を掴み取っていた訳ではありませんでした。1954年、52歳だった彼は、ミルクセーキ用のミキサーを売るべく、全米を飛び回っていたのでした。
当時、ハンバーガー・レストランを営んでいたマクドナルド兄弟に出会ったのは、そんな売り歩き旅の最中、ロサンゼルスのサンバーディノでの出来事でした。レストランの内部、メニュー、調理手法など、あらゆる仕組み化・効率化に感銘を受けた彼は、チェーン化したいという望みを抱き、その後、マクドナルド兄弟から権利を買い取り、事業拡大に残りの人生を全て賭けたのです。52歳からの挑戦。まさに学ぶことだらけな状態、いわゆる未熟な状態から踏み出した新たな一歩。その先には必ず成長があると信じ続け、動き続けた果てに、今の全世界的チェーンとしてのマクドナルドがあるのです。
レイ・クロック氏には、信条と掲げるものがあります。それは、「幸福」についての考え方です。誰であっても幸せになる資格はあって、それは、誰かに左右されるものではなく、掴み取るかは自分次第だというのです。非常にシンプルな哲学ですが、この「幸せを掴む」という選択には、「常に学び続け、動き続ける」という覚悟が込められています。
彼は、1920年代初め、妻と幼い娘を養うためにペーパーカップを売っては週に35ドル稼ぎ、夜はアルバイトでピアノを弾いていました。ペーパーカップの営業成績が良かったために、その後、独立してマルチミキサーのセールスに従事。常に日常の中でチャンスを摸索し、それを逃すまいと掴み取り、学ぶ姿勢を武器に、新たな世界を切り開いてきました。
レイ・クロック氏の言葉は、「未熟であること」を否定的に捉えず、それを成長のための原動力であり、必要不可欠な余白とする考え方を私たちに示しています。挑戦の道では、自身を過少評価することなく、自分ならもっと出来るとハングリー精神を宿して進むことが、思いもしないさらなる高みへ繋がるのです。
この名言から学べるポイントは以下の3点です:
・未熟さを受け入れることで成長の余地を作る
・満足感を覚えた時こそ衰退の危機
・成熟に甘んじない姿勢が、持続的な革新を生む
これから挑戦を始める方にとって、この言葉は「未熟」であることを恐れず、その状態を楽しむことの重要性を教えてくれます。常に新しい挑戦を続けることで、次の成長を手に入れましょう。言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
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