LOADING
2025.07.28
読了時間目安
5分
様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、自らの命を燃やして道を切り拓いた、ソフトバンク創業者・孫正義氏の言葉をご紹介します。
「命がけで取り組める事がある人生は、幸せな人生だ。」
この言葉は、人生の意味や働く意義を追い求めてきた孫氏が、自らの原点として語ったものです。学生時代、孫氏は「1日5分で1つの発明をする」という過酷な課題を自らに課しました。その背景には、「限られた時間でも、集中すれば可能性は広がる」という信念があります。
その中で生まれたアイデアの一つが、音声付き自動翻訳機。彼は開発に向け、資金も人脈もゼロの状態から一流研究者たちを口説き、シャープに1億7000万円で売却するという実績を残します。
さらに、創業2年目で慢性肝炎を発症し、病床に伏す中で「なぜ命を削ってまで仕事をするのか?」という問いに向き合いました。そこで辿り着いた答えが、「人々の笑顔のために生きたい」という志でした。
孫正義氏の姿勢から学べるのは、「限られた人生の時間を、自分が心から意味を感じられるものに捧げること」の尊さです。発明、起業、交渉といった合理的な戦略の裏には、「社会を変えたい」「人を幸せにしたい」という熱い想いがありました。
彼は、命を削ってでも成し遂げたいことに本気で向き合い続けました。それは時に、病と闘いながらの決断でもあり、ゼロから仲間や資金を集めて挑戦する行動でもありました。自らを突き動かす“志”を持ち、命の時間を使い切るように走り続ける。その覚悟こそが、幸せな人生の正体であると孫氏は教えてくれます。
孫正義氏の「命がけで取り組める事がある人生は、幸せな人生だ。」という言葉は、人生において「自分の命をどこに賭けるか」という問いかけでもあります。この名言から導かれるのは、何かに全力で向き合えることそのものが、人生を豊かにし、困難を超える力になるという創業者の本質的な哲学です。
この言葉は、単なる熱血スローガンではなく、“人生の時間を何に使うか”を、自らの覚悟と向き合いながら選び取った一人の創業者の哲学です。
あなたが創業を目指すとき、「自分は何のために命を使いたいのか?」を、立ち止まって問い直す力強いヒントとなるでしょう。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
この記事を読んだあなたに
おすすめの記事
同じ筆者の記事を読む