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2026.01.27
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様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、同志社大学の創設者・新島襄氏の言葉をご紹介します。


新島襄(1843–1890)は、幕末の江戸に生まれ、武士の家に育ちました。鎖国体制が続く日本で西洋の学問や思想に強い関心を抱いた新島は、1864年、海外渡航が厳しく制限されていた時代に渡米します。アメリカでの学びを通して彼が深く心に刻んだのは、知識そのものよりも「一人ひとりの人格と良心を育てる教育」の重要性でした。
帰国後、新島は1875年に京都で同志社英学校(後の同志社大学)を創設します。当時の日本社会では、身分や経歴、形式が重視される価値観がなお色濃く残っていましたが、新島は学ぶ人の出発点や完成度よりも、その内側にある志や可能性に目を向けました。今回の言葉は、人の価値は時間と経験によって磨かれていくものであり、未完成であることを恥じる必要はないという新島の人間観を象徴するものとして受け止められています。

新島襄の思想の中心には、「人は誰しも内に輝く可能性を宿している」という揺るぎない信念がありました。彼が目指した教育は、表面的な成果や即時的な評価を求めるものではなく、時間をかけて人格と良心を育てることに重きを置くものでした。荒削りな原石であっても、学びと経験を重ねることで真の輝きを放つ存在になれる――その考え方が、同志社の教育理念の基盤となっています。
同志社に受け継がれる「良心を手腕に運用する人物の育成」という言葉にも、新島の哲学は色濃く反映されています。外から与えられる評価や肩書よりも、内面の誠実さや志を重んじる姿勢。この名言は、新島襄が教育者として、また思想家として生涯を通じて大切にしてきた価値観を端的に表していると言えるでしょう。
新島襄氏の「磨く前のダイヤモンドのようであれ。内に輝くものがあれば、荒削りの見かけは決して気にするな。」という言葉からは、次の3つの学びが得られます。
① 未完成であることを恐れない
始まりが整っていなくても、可能性はすでに内側に存在しています。
② 内面の価値に目を向ける
評価や形式よりも、志や誠実さが人の成長を支えます。
③ 育つ時間を尊重する
人も組織も、磨かれるには時間と経験が必要です。
同志社大学の歩みが示すように、人の内なる輝きを信じて育てる姿勢は、時代や制度を超えて社会を支える力となってきました。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
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