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2026.02.18
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様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、楽天グループ株式会社創業者・三木谷浩史氏の言葉として広く紹介されている一節をご紹介します。


三木谷浩史氏(1965–)は、兵庫県生まれ。日本興業銀行に勤務したのち(同行は後にみずほフィナンシャルグループへ統合)、1997年に楽天を創業しました。当時の日本ではインターネット通販はまだ一般化しておらず、オンライン上で店舗を集める「マーケットプレイス型EC」は先進的な取り組みだったとされています。
楽天は「楽天市場」を起点に成長し、その後、金融、証券、銀行、さらには通信事業へと事業領域を拡大していきました。2010年には社内英語公用語化を発表し、組織文化そのものの変革にも踏み込みました。また、通信事業への参入も大きな挑戦として広く知られています。
三木谷氏は著書や講演において、現状に満足せず自己を問い直す姿勢の重要性を繰り返し語っています。今回紹介する言葉は、そうした自己変革の思想を象徴する一節として広く紹介されているものです。企業が成長し続けるためには、過去の成功体験に安住せず、自らを見つめ直し続ける必要があるという考えが背景にあると考えられます。

三木谷氏の経営思想の根底には、「常に変わり続ける」という姿勢があります。成功したビジネスモデルであっても、それが将来にわたって続く保証はありません。だからこそ、自らのやり方や組織文化、さらには自分自身の思考様式までも問い直す必要があると考えているのです。
英語公用語化は、国内中心だった企業文化をグローバル基準へと転換させる試みでした。また、通信事業への参入も、既存の大手企業が存在する市場への挑戦でした。いずれも現状維持を選べば避けられたかもしれない困難です。しかし三木谷氏は、あえて組織に負荷をかける選択を行いました。
自己否定とは、自信を失うことではありません。より高みに進むために、過去の自分を超えようとする態度です。この言葉は、「企業も個人も、完成形ではなく進化の途中にある」という三木谷氏の価値観を象徴していると言えるでしょう。
三木谷浩史氏の「一段ずつでも上がっていくためには、いつも自己を否定する勇気を持たなければならない。」という言葉からは、次の3つの学びが得られます。
① 成長とは過去の成功体験を手放すところから始まる
うまくいった方法に固執せず、常に問い直す姿勢が次の段階への鍵となります。
② 自己否定は進化の入口である
自分を疑うことは後ろ向きな行為ではなく、より高みを目指す前向きな決断です。
③ 変化を恐れない組織文化が未来をつくる
英語公用語化や通信事業への挑戦は、変化を前提とした経営の象徴です。
楽天がインターネット企業の枠を超え、多様な領域へと挑戦し続けている背景には、「常に自らを問い直す」という創業者の姿勢が流れ続けています。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
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