IVS 2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO イベントレポート

IVS 2024 KYOTOは、日本最大級の国際スタートアップカンファレンスで、革新と伝統が融合する京都で2024年7月4日から6日の間、開催されました。このイベントは起業家や投資家が集まり、新たなビジネスチャンスを探求し、イノベーションを進めるためのヒントや交流、マッチングができるようになっています。

各日異なるテーマでセッションが組まれていて、参加者はそれぞれの興味に合わせてパスを選択できます。また、サイドイベントを通じてさらに具体的な知見を深めることが可能です。主催はHeadline Japan、京都府、京都市で、200セッション、登壇者600名に加え、公認サイドイベントも300を超えました。

イベント概要

名称: IVS 2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO

主催: IVS KYOTO実行委員会（Headline Japan、京都府、京都市）

日程: 2024年7月4日（木）～7月6日（土）

会場: 京都パルスプラザ他、京都市

ウェブサイト: IVS 2024 KYOTO

2024年のテーマ

「境界を越えて（Cross the Boundaries）」

日本は社会的、経済的、文化的に成熟した国ですが、それにより新しい社会的課題を見つけるのが難しくなっています。しかし、世界を広く見れば、未解決の社会課題や将来起こり得る人類的危機がまだ多く残されています。これらの課題は非常に複雑で、予測が難しく、解決も困難です。

単一のスタートアップだけではなく、さまざまな分野の専門家が協力して取り組む必要があり、異なる背景を持つ人々が協力し、新たなアイデアを組み合わせることで、革新的な解決策を生み出すことができます。

IVS 2024 KYOTOの特徴

IVS 2024 KYOTOおよびIVS Crypto 2024 KYOTOは、「境界を越えて」というテーマの下、国籍や宗教、性別、職能などの枠を超えた「カオスマッチング」と呼ばれ、参加者間で創造的な化学反応を促します。この会議は、新しいアイデアや技術が交差し、参加者が協力して未来を形作るための場を提供しており、2023年の招待制から公開イベントになりました。これにより、日本のスタートアップエコシステムがさらに成長し、新たなビジネスや技術の発展が期待されます。

2024年のIVS

スタートアップエコシステムの現在の参加者に焦点を当て、意図的に選ばれたテーマで議論を促進しています。

特にテクノロジー(Deeptech、AI)、グローバル、社会課題、オープンイノベーション、グロース等の分野に力点を置いています。

グローバル参加

米国、韓国、台湾、東南アジア、南米など、世界各国からの参加が予定されており、一部のセッションは全て英語で行われます。

京都は日常的に海外からの旅行者も多くグローバルな人々の調和が５年10年後の京都のビジネス環境をイメージさせてくれました。

ダイバーシティ＆インクルージョン（D&I）

今回のIVSでは女性参加比率30%を目標に掲げています。各セッションの登壇者における女性参加比率を設けたり、Women in Techとコラボし、女性参加者の専用エリアを構築したりと、D&Iの推進に挑戦する場を創出。また、女性に限らず、マイノリティを排他的なものにせず、さまざまなバックグラウンドを持つプレイヤーがCross the boundariesできる機会を用意しています。

イベントレポート

ここからはイベント参加レポートです。筆者は２日目に参加してきました。

今回のイベントは、7月4日（木）から6日（土）の日程で、京都パルスプラザにて開催されました。今回のイベントは、7月4日（木）から6日（土）の日程で、京都パルスプラザにて開催されました。

2日目の「IVS 2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO」イベントの内容についての情報です。複数のセクションに分かれており、各種セッション、ピッチイベント、展示会場のブースなど、参加者が全てを回覧するのが難しいほど数多くのイベントが同時に行われました。

テクノロジーやアイデア、スタートアップ支援起業など展示会場も充実です。

3階のPITCH PARKでは3日間で12のピッチイベントが行われました。最新のディープテクノロジーやAI技術、社会的課題への革新的なアプローチが特に注目されました。

会場は熱気に満ち、業界を牽引する多数のセッションが行われていました。

展示会場では、新しい製品やサービスが展示され、直接デモを見ることができるブースが設けられていました。

世界各国からの参加者が多く、英語でのセッションも設けられるなど、グローバルな視点からイベントを見ることが出来ました。

2日目の「IVS 2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO」イベントにおけるスタートアップコンテストの結果は以下の通りです。

• 1位　スタートアップ京都国際賞＆オーディエンス賞 W受賞
  • 企業名: RENATUS ROBOTICS株式会社
  • プロダクト: 「RENATUS」
  • 特徴: 圧倒的なピッキング効率と格納効率を実現する大規模・超高密度な自動倉庫システム
• 2位
  • 企業名: 株式会社Solafune
• 3位
  • 企業名: 株式会社komham
• 4位
  • 企業名: emole株式会社
• 5位
  • 企業名: 株式会社Penetrator

各社の革新的なアプローチと技術が評価され、特にRENATUS ROBOTICS株式会社がダブルで受賞し、その技術の高さと市場への影響力が特に注目されました。

イノベーションと多様性の推進

このイベントは、新たなビジネスチャンスを探求し、イノベーションを進めるためのプラットフォームとして機能し国内外からの多様な参加者が集い、「境界を越えて」のテーマのもと、異業種間の交流が促進され、新しいアイデアや解決策が生まれました。未来のビジネスモデルへの洞察が出来て学びの多いイベントとなりました。

総じて、「IVS 2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO」は、新たな技術革新の波を感じる場として、また多様な才能が交差する場として非常によい企画でした。