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2026.05.21
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スタートアップやイノベーションに関する大型イベントと聞くと、「すでに起業している人や、資金調達を目指すスタートアップのための場」という印象を持つ人もいるかもしれません。
しかし、SusHi Tech Tokyo 2026のようなイベントは、起業前後の人にとっても多くのヒントがあります。セッションからは事業づくりの視点を、ピッチからは事業の伝え方を、展示ブースからはプロダクトやサービスの見せ方を学ぶことができます。また、サイドイベントでは、関心の近い人や組織と出会う機会もあります。
大型イベントは、ただ情報を得るだけの場ではありません。これから事業を考える人にとっては、アイデアを具体化し、見せ方や伝え方を磨き、次の一歩につながる接点を見つける場にもなります。
本記事では、SusHi Tech Tokyo 2026を取材して見えたポイントをもとに、起業前後の人が大型イベントから何を学び、どう活かせるのかを紹介します。
SusHi Tech Tokyo2026は、東京ビッグサイトで開催されたグローバルイノベーションカンファレンスです。公式発表の速報値によると、ビジネスデイ・パブリックデイを通じた参加者数は6.0万人。スタートアップや企業関係者、投資家、自治体、都民など、多様な人が集まる大規模なイベントとなりました。

会場では、国内外のスタートアップによるブース展示、ピッチコンテスト、投資家・大企業・自治体とのビジネスマッチング、都市課題や先端技術をテーマにしたセッションなど、多様なプログラムが実施されていました。
起業前後の人にとって、こうした大型イベントは「すでに成長しているスタートアップや投資家のための場」と感じられるかもしれません。しかし実際には、社会課題の見つけ方、自分の事業の見せ方、価値の伝え方、支援機関や企業とのつながり方など、事業づくりの視野を広げる機会にもなります。
SusHi Tech Tokyo2026でまず注目したいのが、さまざまなテーマで行われるセッションです。


スタートアップの成長戦略、グローバル展開、都市課題、エコシステム形成など、扱われるテーマは多岐にわたります。起業前後の人にとっては、事業づくりのプロセスや成長のために必要な視点を学べるだけでなく、行政や支援機関がどのようなテーマに注目し、どのようにスタートアップを後押ししようとしているのかを知る機会にもなります。
今回も、グローバル展開のポイント、起業家マインド、オープンイノベーション、事業成長のベストプラクティスなど、多様なテーマのセッションが行われていました。
セッションを選ぶ際は、自分の事業アイデアや関心テーマ、目指したいゴールに近いものを探してみるのがおすすめです。自分の取り組みに近いテーマを聞くことで、事業の見せ方や広げ方、今後つながるべき相手のイメージが具体的になります。
さらに、学びの場はセッションだけではありません。会場ではピッチも各所で開催されており、スタートアップが自らの事業をどのように伝えているのかを知る機会にもなっていました。


ピッチでは、何を、どの順番で、どのような言葉で伝えれば、短い時間で共感や理解を得られるのかを見ることができます。起業を考えている人にとっては、事業内容そのものだけでなく、伝え方や見せ方を学ぶ場にもなるでしょう。
SusHi Tech Tokyo2026のセッションやピッチは、単なる情報収集の場ではなく、自分の事業をどの方向に育て、どのように伝えていくかを考えるためのヒントを得られる場といえます。
SusHi Tech Tokyo2026では、セッションだけでなく、数多くのスタートアップや企業による展示ブースも見どころのひとつです。

展示ブースを歩いていて感じたのは、プロダクトやデモなど、実際に「見せるもの」があるかどうかで、人の集まり方が大きく変わるということでした。説明だけでは伝わりにくい事業でも、試作品やデモ画面、実物の製品があると、通りかかった人が足を止めやすくなります。
プロトタイプやベータ版であっても、形になったものがあると、来場者は事業内容を具体的にイメージしやすくなります。完成したプロダクトがなくても、サービスの流れを示す画面や簡単なデモ、利用イメージが伝わる資料など、「見てわかるもの」を用意することは、起業前後の人にとっても大きなヒントになるはずです。
また、展示の場は、自分たちの事業を伝えるだけでなく、改善点を見つける機会にもなります。来場者がどこに関心を持つのか、どこで質問が出るのか、誰が興味を示すのかを見ることで、事業の伝え方や次につながる相手が見えてきます。
完璧な状態になってから外に出すのではなく、早い段階から「見せるもの」を用意し、反応を得ながら磨いていく。展示ブースは、事業の見せ方と育て方を学べる場でもあります。
SusHi Tech Tokyo2026では、メイン会場でのセッションやピッチに加え、会期前後に関連するサイドイベントも多数開催されていました。
公式サイトに掲載されたパートナーイベントを見ると、海外スタートアップとの連携、オープンイノベーション、地域エコシステム、投資、ディープテック、食、AI、クリーンテックなど、多様なテーマの企画が並んでいました。トークセッションやピッチだけでなく、ネットワーキングの時間が設けられているものもあり、参加者同士が直接つながる機会も用意されていました。
国内外から多様なプレイヤーが集まる大規模イベントだからこそ、セッションで学びを得るだけでなく、関心の近い相手と出会い、次の連携につながる可能性があります。
起業前後の人にとっても、自分の事業テーマに近い人やコミュニティを見つけるきっかけになるでしょう。


SusHi Tech Tokyo2026のような大型イベントに参加する意義は、単に最新情報を得ることだけではありません。起業前後の人にとっては、事業づくりに必要な視点を短時間で得られる機会でもあります。
大型イベントの良さは、社会やトレンドの大きな流れと、自分が次に取り組むべきことの両方をつかめる点にあります。どの分野に注目が集まっているのか。自分のアイデアは、どの文脈に位置づけられるのか。会場を歩き、話を聞き、展示を見ることで、事業づくりの視野が広がります
。
セッションから事業づくりの視点を得る。ピッチから伝え方を学ぶ。展示ブースから見せ方の工夫を知る。サイドイベントを通じて、関心の近い人や組織と出会う。こうした体験を通じて、自分の事業がどの文脈に位置づけられるのか、次に何を磨くべきなのかが見えやすくなります。
今後も、IVSをはじめとした大型スタートアップイベントは各地で開催されます。起業を考えている人や、起業直後で事業の方向性を模索している人は、情報収集だけでなく、自分の事業を磨く機会として足を運んでみてはいかがでしょうか。
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