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2025.03.28
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様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、挑戦者にとって強力な指針となる松下幸之助氏:パナソニック創業者の言葉です。
松下幸之助 氏は、日本を代表する電機メーカー「パナソニック(ホールディングス)」を築き上げた人物です。また「経営の神様」と称されることも多く、日本における会社経営に大きな影響を与えてきた人物とも言えます。彼がこの言葉を残した背景には、常に課題や困難が押し寄せる「経営」だからこそ、常に揺るがぬ姿勢で経営に臨むための心得があります。そんな松下氏は、かつて家庭の事情で、小学生の頃から働きに出て、幼い頃から社会の荒波に揉まれてきました。
小学校の4年生の時、家計を支えるべく、小学校を中退し、丁稚奉公として火鉢屋に出向き、その後、自転車屋に出向き、幼い頃から社会経験を積んでいきました。自転車奉公時代には、生涯、経営の師となる、サントリー創業者の鳥井信治郎 氏と出会うこととなります。長く商売に向き合ってきた松下氏は、山のような課題・困難に直面してきました。一つ、実際の出来事を挙げるとするならば、第二次世界大戦後、松下電器(現・パナソニックHD)と松下氏は、様々な制約を受け、仕事が思うようにできない日が続いた上に世の中はインフレが進み、生活は日に日に苦しくなっていったのです。従業員たちの給料も思うように上げることができませんでした。労働組合からは当時、社会に不足気味となっており、米と換えることが可能だった電球(自社商品)の現物支給を求める声が挙がりました。実際に現物支給を実施する会社も少なくありませんでした。しかし、現物支給をしてしまうと負の循環を生み、ただでさえ不足している電球がさらに供給不足になると考え、松下電器では現物支給を一度しか行いませんでした。困難・課題に直面してもなお、自身の経営・商売における信念を強く持ち、公正なる商売を貫いてきた先に、今のパナソニックがあるのです。
松下氏の哲学は、「言葉の力を信じ、自己を奮い立たせること」にあります。彼は、困難に直面したときこそ、自分を励ます言葉を持つことが重要だと考えていました。
彼は、自転車奉公時代、サントリー創業者の鳥井信治郎 氏と出会い、生涯にわたって経営の師としました。そんな鳥井氏の口癖は「やってみなはれ。やらなわかりまへんで」。常に実行に移す大切さ、そこから学ぶ必要性を投げかけていました。
また、松下氏は、社員への教訓として、ヘンリーフォードに倣った『水道哲学』『250年計画』『適正利益、現金正価』を発信しました。
先人たちの言葉に力をもらいながら、松下氏は、自身の道を切り開いていったのです。
松下幸之助氏の言葉は、「前向きな言葉を持つことで、自分を励まし、未来を切り開く力を得ることができる」というメッセージを私たちに伝えています。挑戦の道では、迷いや不安がつきものですが、心の中に強い言葉を持つことで、その困難を乗り越える力を得られるのです。
この名言から学べるポイントは以下の3点です:
・言葉には力があり、前向きな言葉が自分の行動を変える
・逆境に立たされたときこそ、自分を励ます言葉が必要
・前向きな言葉を持つことで、成長と成功を引き寄せる
これから挑戦を始める方にとって、非常に参考になる言葉かと思います。何か自分の指針となり、支えとなる言葉を持ち、日々の生活の中で、それを繰り返し心の中で唱えることで、如何なる状況下でも進み続けることができることでしょう。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
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