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2025.10.13
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様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、ジャパネットたかた創業者・高田明氏の言葉をご紹介します。
高田明氏は、創業当初、実家のカメラ店を営む傍ら、寝る間も惜しんで店舗運営に没頭していました。その結果、27歳で松浦市に、30歳で佐世保市に店舗を展開し、年商2億5,000万円の規模を築きました。
そして次なるステップとして出会ったのが「ラジオショッピング」でした。まずは“カメラのたかた”の歌を作って20秒のCMを流し、たまたま出演の声をかけられて5分間喋っただけで、なんと100万円分のカメラが売れたのです。この成功を受け、全国ネットワーク構築へと発展させ、年商は50億円規模にまで拡大しました。
さらにテレビ通販に進出した際は、パソコンの登場により商品サイクルが短くなり、外部制作会社への依頼では対応が追いつかなくなりました。そこで高田氏は「自社スタジオを作る」という大胆な施策に踏み切ります。周囲からは「人がいなければ放送できない」と反対されましたが、彼は諦めず、社員を東京へ派遣して修行させたり、派遣会社を活用したりして、100名規模の制作体制を社内で整えました。この挑戦は、ジャパネットたかたの現在を支える大きな転機となりました。
──このように高田氏の歩みは“試行錯誤を重ねた挑戦”そのものであり、「一所懸命やらなかったことが失敗、やってだめだったことは失敗じゃない。」という名言が、単なる格言ではなく、実体験に裏打ちされた信念であることが伝わってきます。
高田氏の哲学は「やってみる勇気」と「本気で取り組む姿勢」に集約されます。ラジオショッピングで5分間に50台のカメラを売り切ったときも、テレビ通販へ進出したときも、常に未知の領域への挑戦でした。
その挑戦が成功か失敗かを分けるのは「結果」ではなく「本気度」。全力を尽くした上での失敗は経験となり、次の挑戦への糧となります。逆に、一所懸命やらなかったときこそ、本当の意味での失敗になる——この考え方が高田氏の創業哲学の根幹を支えています。
高田明氏の「一所懸命やらなかったことが失敗、やってだめだったことは失敗じゃない。」という言葉からは、次の3つの学びが得られます。
① 挑戦そのものに価値がある
失敗を恐れるのではなく、まず挑戦することが未来を切り拓きます。
② 全力で取り組む姿勢が問われる
一所懸命にやり切ることで、たとえ結果が伴わなくても確かな学びと経験が残ります。
③ 経験は次の成功への土台
挑戦の中で得た知見や失敗の記録こそ、事業や人生を前進させる力になります。
変化のスピードが増す時代においても、ジャパネットたかたが示すように「全力の挑戦」が未来をつくる戦略となるのです。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
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