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2024.12.31
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2024年10月31日、愛知県名古屋市に日本最大規模のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」がグランドオープン、11月1日-2日にオープニングイベントが開催されました。3日間のオープニングでは約4,000人の起業家、投資家、研究者や、一般のお客様が集い、大盛況のうちに幕を閉じました。愛知県が進めるスタートアップ支援の中核を担う一大プロジェクトの第一歩が踏み出されました。その「点火(IGNITION)」の様子を、編集部が潜入取材で見届けてきました。
STATION Aiは、スタートアップ、投資家、企業、教育機関が一堂に集う「オープンイノベーション拠点」。地上7階建て、総延べ床面積23,600平方メートルという圧倒的なスケールを誇り、愛知・名古屋を拠点に国内外のスタートアップ支援を行います。
施設内にはテックラボやロボットフレンドリーな環境が備わっており、スタートアップが実際にプロトタイプを開発したり、テストを行ったりすることができます。開業時すでにスタートアップ約500社やパートナー企業約200社が入居。この環境が、起業家たちの挑戦を後押しします。さらに、包括的なメンターシップや資金調達支援を提供する仕組みも整え、日本のスタートアップエコシステムを強化する拠点となるでしょう。
11月1日。朝10時のオープンを前に、施設にはすでに多くの来場者が列をなしていました。受付を済ませ館内に入ると、ブランドカラーのカラフルなパーカーを着たスタッフが明るい笑顔で迎えてくれました。エントランスから続く1Fメインスペースでは、「愛知と世界をつなぐグローバル・エコシステムの実現」をテーマにしたセッションがスタート。登壇者には、愛知県が連携しているアメリカ、フランス、シンガポールの支援機関や大学関係者が名を連ね、愛知とSTATION Aiへの期待が語られました。
館内には4つのステージが設けられ、100名を超える各分野のリーダーや専門家がセッションを展開。以下のような多彩なプログラムが開催されていました。
スタートアップの展示エリアでは、施設に所属する企業やパートナー企業が自社のプロダクトや技術を披露。ブース近くにはカジュアルなピッチスペースが設けられ、軽食やドリンクを楽しみながらスタートアップの熱いプレゼンを聞く参加者の姿も印象的でした。
プログラムの締めくくりは、メインスペースで開催されたアフターパーティ。スタートアップ、投資家、大手企業、支援機関など関係者が一堂に集まり、熱気溢れる交流の場となりました。エントランス付近まで広がるほどの盛況ぶりに、STATION Aiの未来への期待が高まりました。
2日目のプログラムは、地域の一般参加者を対象にしたイベントが多く開催されました。子どもから大人まで楽しめる企画が満載で、雨にも関わらず多くの家族連れが訪れました。
2024年11月1日にオープンした「あいち創業館(Aichi Founders Museum)」も話題を集めました。真っ白な空間に映像やデジタル技術を駆使した展示が展開され、愛知の産業の過去から未来までを体感的に学べる施設です。子どもから大人まで幅広い世代が楽しみながら学べるインタラクティブな空間が印象的でした。
オープニングイベントを通じて、STATION Aiが起業家や地域社会に与える影響の大きさを感じました。各分野の専門家、起業家、そして地域住民が一堂に集い、交流し、学び合う姿は、STATION Aiが愛知から未来を創造する「出発点」となる「IGNITION【点火】」そのものでした。
これから、この場所がどんなスタートアップを生み出し、日本全国、さらには世界へと広がるのか。STATION Aiへの期待が高まります。
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