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2025.04.29
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様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、挑戦者にとって強力な指針となる江崎利一氏:グリコ創業者の言葉です。
「山の麓から改めて登ることは骨が折れる。山頂に位地を占めて、上から下に転がすようにせねば事業の発展も難しい。」
この言葉は、江崎利一氏が大阪での事業展開を決意した際に、社員に語った言葉です。日々の仕事での地道な積み上げが重要であると同時に、より大きな成功を目指すためには、最初に有利なポジションを確保することが鍵であるという考えが込められています。
実際に、グリコの発売当初は売れ行きが伸びず、行き詰まっていました。その際に利一氏は「一流の販売店に陳列せねば、よい品もなかなか一流の商品と見られるようにならない。」と考え、当時大阪で最も信頼を集めていた三越百貨店(当時は三越呉服店)に根気よく足を運び続けました。結果として、無名だったグリコの商品が三越に置かれ、これを「栄養菓子グリコ、三越その他信用ある菓子店にあり」と宣伝に活かすことで、販路の拡大に成功したのです。
この言葉は、単に良い商品を作るだけではなく、消費者にその魅力を伝える創意工夫がとにかく大切であると伝えています。どんなに良い商品を作っても、それが広く深く伝わらなければ、良い商品を作った価値すら意味をなさないという、マーケティングの必要性が伝わってきます。利一氏の「山頂から転がすように」という言葉は、ビジネスにおいて成功の起点となるポジションを見極め、その場所で勝負する重要性を教えてくれます。
江崎利一氏の「山頂に位地を占めて、上から下に転がすように」という言葉は、次の3つの重要なポイントを示しています。
事業の成功は、地道な努力とともに、最初にどのようなポジションを取るかという「戦略」も重要です。これから新たな挑戦を始める方々には、江崎利一氏のこの言葉が大きなヒントになるでしょう。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
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