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2025.05.26
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様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、逆境の中にこそ創造の種を見出したオムロン創業者・立石一真氏の言葉をご紹介します。
この言葉には、立石氏が長年の経営の中で貫いてきた姿勢が凝縮されています。1952年、立石氏は「オートメーション」という当時まだ新しい概念に着目しました。当時の日本では、自動制御技術はまだ黎明期にあり、多くの企業は「難しい」「無理だ」と及び腰だった中、立石氏は自社の既存の技術と設備で制御継電器の開発に乗り出しました。
それをきっかけに、無接点近接スイッチ、自動券売機など数々の革新的な製品を世に送り出すことになります。この挑戦の裏にあったのは、「まずやってみて、改善を重ねれば道は拓ける」という信念でした。
立石氏の哲学には、「ダメだ」と決めつける前に、「改善の余地」を見出す姿勢が一貫して流れています。たとえ状況が厳しくても、そこで踏みとどまり少しでも工夫の余地があるなら、そこから新たな可能性を切り拓く。それが創造であり、未来をつくる第一歩だと立石氏は考えていたのです。
苦境に立たされたとき、多くの人が諦めや逃避を選びたくなるものです。しかし、そこにあえて立ち向かい、「あとひと工夫」「もう一歩」の姿勢を貫くことで、新たな価値を生み出すことができる。創造とは、そうした改善の積み重ねの先にこそあるのだという信念が、立石氏の言葉と行動には表れています。
立石一真氏の「ダメと決めつけるのはたやすい。しかし、改善の余地ありでなければ、創造の将来はない。」という言葉からは、次の3つの学びが得られます。
「改善の余地があるか?」という視点は、あらゆる場面で前向きな突破口をつくります。ダメと決めつける前に、ほんの少しの工夫と行動。それがやがて、未来を変える大きな創造に繋がることを立石氏の言葉が教えてくれます。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
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