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2025.09.29
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様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、国産エンジンの先駆者として知られるヤンマー創業者・山岡孫吉氏の言葉をご紹介します。
この言葉は、ヤンマー創業者・山岡孫吉氏が自身の人生と仕事を振り返って語ったものです。山岡氏は1888年、滋賀県の農家に生まれ、学歴も資本もないところから、世界初の小型ディーゼルエンジンを開発した実業家です。
彼のキャリアは、ガスエンジンの据付や修理という現場仕事から始まりました。創業当初は手作りの工作機械を使い、技術を独学で学びながら改良を重ねていきました。事業としての困難や戦争の影響など、多くの苦難に直面しながらも、山岡氏が唯一信じてやまなかったのが「エンジンへの情熱」でした。
「燃料報国」という理念を掲げ、省燃費・高効率のエンジンで社会に貢献することを使命とし、農村や工業の現場を支え続けました。技術者というよりは、生活の困りごとを解決する発明家であり続けたその姿勢が、この名言には表れています。
山岡氏のこの言葉から見えてくるのは、才能や資本よりも「好き」という感情の持続力が、挑戦のエンジンになり得るという哲学です。
彼がエンジンに魅せられたのは、農業や漁業など、人々の生活に直結する分野に革命をもたらす可能性を感じていたから。エンジンが好きだから、誰よりも長く考え、失敗しても諦めず、社会の役に立つ形にまで磨き上げることができたのです。
好きだからできる、没頭できる。そしてその没頭が、社会課題に対するイノベーションへとつながっていく。この思想こそが、山岡氏の原動力であり、ヤンマーという企業のDNAとなっています。
山岡孫吉氏の「私に取り柄があるとすれば、ただエンジンが好きで好きでたまらず、それに没頭できたことだ。」という言葉からは、次の3つの学びが得られます。
「好きを貫くことが、道を切り開く」。この言葉の重みを、山岡氏の人生から深く学ぶことができます。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
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