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2026.04.28
読了時間目安
4分
日々の業務ですぐに活用できる「AIでできる小技集」シリーズ第3弾。
今回は、「AIとGoogleスプレッドシート(スプシ)を組み合わせた営業リスト作成の半自動化」をテーマにお届けします。
少人数のチームでも売上につながる営業リストを効率的に整えるための考え方と、具体的な進め方を紹介します。

営業活動の成果は、営業リストの質に大きく左右されます。しかし、企業の情報収集や整理には手間がかかり、少人数のチームでは後回しになりやすい業務です。そこで役立つのが、AIとクラウドツールの組み合わせです。主なメリットは次の3つです。
メリット1)リスト作成の工数を削減できる
従来は、企業情報サイトを調べ、Googleスプレッドシートにコピー&ペーストして整える、といった手作業が中心でした。
AIを使えば、条件(業界・地域・従業員数など)を文章で伝えるだけで、条件に合う企業リストを表形式で一括して作成できます。
メリット2)リストの精度と再現性を高めやすい
AIは、企業サイトやニュースの文章から、業種や事業内容、状態を読み取るのが得意です。
ターゲットとしたい業界に当てはまるか、採用を強化しているか、成長フェーズにあるかといった情報を一覧にまとめやすくなります。
メリット3)営業DXの入り口として始めやすい
AI、Googleスプレッドシート、そして後述するCRM(顧客管理ツール)はいずれもクラウドサービスで、PCがあれば導入できます。
初期費用をかけずに始められるため、スタートアップや少人数チームにとって「営業DXの第一歩」として取り組みやすい方法です。

営業リスト作成の半自動化には、次のツールがあれば十分です。
・AI(例:ChatGPT、Geminiなど)
企業情報の要約、分類、表形式への変換などに利用します。業種や規模の推定、求人情報やニュースの整理、サイト文章からのニーズの抽出などに活用できます。
・Googleスプレッドシート
クラウド上で共有でき、フィルターや関数、拡張機能(アドオン)も利用できます。AIとの相性も良く、チームでの同時編集がしやすい点がメリットです。
・CRM(顧客管理ツール)※必要に応じて
HubSpot、Zoho CRM、Salesforce Essentialsなど、Googleスプレッドシートと連携しやすいツールが多数あります。
「まずはGoogleスプレッドシートで運用を固め、その後CRMに移行する」といった段階的な導入がおすすめです。

ここでは、GoogleスプレッドシートとAIを使った、シンプルなリスト作成フローを紹介します。
step1)Googleスプレッドシートにひな形を用意する
営業リストとして最低限ほしい項目だけを列にします。
例:
| 企業名 | 業種 | 所在地 | 従業員規模 | ニーズ(推定) | URL | メモ |
step2)AIに企業リストの作成を指示する
ターゲット条件を文章で伝え、表形式での出力を依頼します。
例:
「東京都内で、従業員数が50〜300名のBtoB SaaS企業を20社リストアップし、企業名・業種・所在地・URL・従業員規模を含む一覧表を作成してください。」
step3)企業リストを整えて、Googleスプレッドシートに貼り付ける
企業リストは、次のように列の並び順を指定すると簡単に整えられます。
例:
「出力する表は、列の順番を『企業名、URL、業種、所在地、従業員規模』としてください。」
作成したリストを、Googleスプレッドシートに貼り付けます。
step4)ニーズなどの属性付けをAIに任せる
企業サイトやニュースをもとに「採用強化中」「成長フェーズ」「設備投資ニーズあり」などのタグを付けたい場合は、その作業もAIに依頼します。
Googleスプレッドシートの行情報をまとめて渡し、「この一覧に、ニーズを表す列を追加してください」と指示すると、一括で分類してくれます。
step5)CRMに取り込んで活用する
営業リストが整ったら、GoogleスプレッドシートをCRMにインポートします。CRM上で、担当者の割り当てやフェーズ管理、メール配信などに活用していきます。

・月1回の「リスト棚卸し」をAIに手伝ってもらう
古くなった情報や、新たに追加すべき候補の洗い出しを依頼すると、営業リストの鮮度を保ちやすくなります。
・ターゲットの優先度やアプローチ案も一緒に整理する
「このリストをもとに、優先度の高い条件とその理由を整理してください」
「優先度ごとに、適したアプローチ方法の案を出してください」
といった依頼をすることで、簡易的な戦略のたたき台も作成できます。
・データの正確性をすべてAI任せにしない
企業名・所在地・URLなどの基本情報は、国税庁法人番号公表サイトや企業の公式サイトなどでの確認が必要です。
・項目を増やしすぎない
最初は3〜5項目に絞り、運用に慣れてから必要な項目を足していく方が、メンテナンスがしやすくなります。

step1)AIで初期リストを作る
ターゲット条件を伝え、まずはたたき台となる営業リストを短時間で作成します。
step2)重要な部分だけ人がチェックする
企業が実在するか、URLが正しいか、自社と明らかにミスマッチな企業が紛れていないかなど、「間違うと影響が大きい項目」を中心に確認します。
step3)CRMで本番運用に移す
Googleスプレッドシートを「編集用」、CRMを「営業管理用」と位置づけ、リストが固まった段階でCRMに移行します。
step4)定期的にメンテナンスを依頼する
毎月などの定期的な頻度で、AIに「新規候補の追加」「不要リードの整理」「優先度の見直し」を依頼し、営業リストをアップデートしていきます。

AIとGoogleスプレッドシートを組み合わせることで、営業リストの作成・更新・抽出を効率化できます。特にスタートアップや少人数チームでは、ターゲット企業の抽出やニーズ整理を短時間で行えることが大きな強みになります。
まずは、「AI×Googleスプレッドシートで初期リストを作る」ところから始めてみてください。無料ツールの組み合わせでも効果が期待できるので、自社の営業スタイルに合わせて、少しずつ運用を整えていくのがおすすめです。
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