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起業家の孤独とメンタルとの付き合い方|続けるためのセルフケア

2026.08.26

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起業家

読了時間目安

5分

事業を前に進めていくなかで、ふと「相談できる相手がいない」「常にプレッシャーを感じている」と思うことはないでしょうか。意思決定の責任を一人で背負いやすい起業家にとって、孤独やメンタルの揺らぎは、多くの人が通る道です。

この記事では、起業を志す方や起業して間もない方に向けて、「事業を続けていくために必要な自分自身のケア」について、一緒に考えていきます。

なぜ起業家は孤独を感じやすいのか

なぜ起業家は孤独を感じやすいのか

まず知っておきたいのは、起業家が孤独を感じやすいのは、構造的な理由があるということです。

・最終的な意思決定を、一人で背負う場面が多い
・立場上、社員や取引先には弱音や不安を見せにくい
・周囲と置かれている状況が違い、悩みに共感してもらいにくい
・仕事に時間を取られ、人とのつながりが減りやすい

これらは「あなたが弱いから」ではなく、起業家という立場に伴いやすいものです。むしろ、責任感が強く、真剣に事業に向き合っている人ほど、プレッシャーを一人で抱え込みやすい傾向があります。まずは「孤独を感じるのは自然なことだ」と知っておくだけでも、必要以上に自分を責めずにすみます。

大切なのは、孤独をゼロにするのではなく、抱え込みすぎない仕組みを持っておくことです。気持ちが沈んでいるときほど視野が狭くなるものなので、調子が良いときに「つらくなったらこうする」という自分なりの対処法を決めておくのがおすすめです。

抱え込みを防ぐ、日々の習慣

抱え込みを防ぐ、日々の習慣

気持ちの揺らぎは、大きくなる前に小さく手放すのがコツです。下記のうち、負担なく続けられそうなものから取り入れてみてください。

頭の中を書き出す
もやもやした不安や考えを、ノートやメモに書き出すだけでも、頭の中が整理され、客観的に俯瞰しやすくなります。

仕事と生活の境目をつくる
「ここから先は仕事をしない」という時間や場所を決めると、24時間“起業家モード”でいる状態を防げます

睡眠・運動・食事という土台を守る
心の調子は、体の状態に大きく左右されます。特に睡眠不足は判断力にも直結するため、最優先で確保したい習慣です。

「できたこと」に目を向ける
できなかったことより、できたことに目を向けましょう。一日の終わりに「今日できたこと」を一つ書き留めると、前向きな気持ちになれるはずです。

ポイントは、すべてを完璧にやろうとしないことです。「今日はこれだけできればOK」という気持ちで、一つでも続けられれば十分です。習慣は積み重ねるほど効果が出るので、まずはハードルの低いものから始めてみましょう。

相談先・コミュニティを持っておく

相談先・コミュニティを持っておく

孤独への対策として効果的なのが、「相談できる相手」を意識的に持っておくことです。相談先は、内容によって分けて考えると見つけやすくなります。

経営の悩み
国が設置する「よろず支援拠点」では、経営に関する相談を何度でも無料で受けられます。商工会議所や創業支援センターも、創業期と相性のよい相談先です。

参考:よろず支援拠点全国本部(閲覧日:2026年7月9日)
https://yorozu.smrj.go.jp

同じ立場の仲間
起業家コミュニティ、勉強会、アクセラレーションプログラムなどでは、似た悩みを持つ人とつながれます。「自分だけではない」と思えるだけでも気持ちが軽くなるはずです。

起業支援施設を利用すると、そんな仲間との出会いやチャンスが広がる可能性もあります。全国にあるインキュベーション施設などの活用も検討してみてください。

信頼できる個人
メンターや先輩起業家、家族や友人など、損得抜きで話せる相手も大切です。「経営の相談」と「気持ちの相談」は、必ずしも同じ相手である必要はありません。複数の相談先を“分散”して持っておくと、いざというときに頼りやすくなります。

上手に「休む」技術

上手に「休む」技術

起業初期は「休む=サボり」と感じてしまいがちですが、休息はパフォーマンスを保つための投資です。意識して休むための工夫を紹介します。

休む予定を先に入れる
忙しくなってから休もうとしても難しいため、休みやオフの時間をカレンダーに先に確保しておきます。

完全にオフになる時間をつくる
短時間でもよいので、通知をオフにして仕事から離れる時間を持つと、頭がリセットされやすくなります。

小さな回復習慣を持つ
散歩、入浴、好きな音楽など、短時間でできる“回復のスイッチ”をいくつか用意しておくと、疲れをため込みにくくなります。

「しっかり休めた」という感覚は、翌日の集中力や判断力につながります。疲れたまま走り続けると、かえって判断ミスや効率の低下を招きかねません。休むことに罪悪感を持ちすぎず、「休むのも仕事のうち」と捉えてみてください。

不調が続くときに頼れる窓口

不調が続くときに頼れる窓口

セルフケアをし、周囲の人に相談をしても、気分の落ち込みや眠れない状態が続くこともあるでしょう。次のようなサインが2週間以上続くときは、一人で抱え込まず、専門の窓口や医療機関に相談することをおすすめします。

・気分の落ち込みや、何も楽しめない状態が続く
・眠れない・食欲がないなど、体の不調が続く
・強い不安や焦りが消えず、仕事が手につかない

このようなときに利用できる、無料の公的な相談窓口があります。

こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
(電話をかけた地域の公的な相談機関につながります)

参考:厚生労働省丨こころの健康相談統一ダイヤル(閲覧日:2026年7月9日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/kokoro_dial.html

よりそいホットライン:0120-279-338
(24時間・通話無料。どんな悩みでも相談できます)

参考:よりそいホットライン | 一般社団法人 社会的包摂サポートセンター(閲覧日:2026年7月9日)
https://www.since2011.net/yorisoi/

心療内科・精神科などの医療機関
(不調が続く場合は、早めの受診も選択肢です)

「相談するほどではないかもしれない」と感じる段階でも、早めに頼って大丈夫です。早く相談するほど、回復のための選択肢も広がります。心や体のサインに気づいたら、まずは身近な人や上記の窓口に話してみてください。

まとめ:孤独は“前提”として、仕組みでケアする

まとめ:孤独は“前提”として、仕組みでケアする

孤独やプレッシャーは、多くの起業家が共通して抱えるものです。だからこそ、「感じないようにする」のではなく、「抱え込みすぎない仕組み」を持っておくことが、事業を長く続けるうえで大きな支えになります。

日々の小さな習慣、相談できる相手やコミュニティ、意識的な休息、そして不調時に頼れる窓口。この4つを少しずつ整えておくだけで、つらいときの選択肢が広がります。まずは、今日からできそうなものを選んで、取り入れてみてください。

※この記事は一般的なセルフケアに関する情報をまとめたものです。心身の不調が続く場合は、自己判断のみで抱え込まず、医療機関や専門の相談窓口にご相談ください。

Q&A

Q.起業家の孤独感は、なくさないといけないのでしょうか?
A.孤独やプレッシャーは、多くの起業家にとって「前提」に近いものです。無理にゼロにするより、「抱え込みすぎない仕組み」をつくることが大切です。日々のセルフケアや相談先を持つことで、「一人で全部抱える」状態から少しずつ抜け出していきましょう。

Q.メンタルが不安定なまま仕事を続けてもいいのでしょうか?
A.不調が続くと、判断ミスや事故につながるリスクも高まります。つらさが2週間以上続く場合は、早めに専門機関や公的窓口に相談することも大切な「経営判断」です。

Q.誰に相談していいかわからないとき、最初の一歩は?
A.いきなり専門家でなくても構いません。信頼できる友人や家族に「最近こういうことで悩んでいる」と話すだけでも、気持ちが軽くなることがあります。それでもつらいときは、こころの健康相談統一ダイヤルや、よりそいホットラインなども検討してみてください。

Q.休んでいるときに「焦り」が強くなってしまいます。どうすればいいですか?
A.「休む=サボり」ではなく、「パフォーマンスを保つ投資」と捉え直してみましょう。休みの予定を先に入れておく、短時間でも通知を切って完全にオフになる時間をつくるなど、「休む技術」を日常に組み込むことで、焦りとの付き合い方も変わるはずです。

Q. 起業家コミュニティに入るのが少し怖いです。無理にでも参加した方がいいのでしょうか?
A.無理に「合わない場」に居続ける必要はありません。少人数の勉強会やオンラインコミュニティなど、負担なく試せる場から始めてみるのがおすすめです。自分に合うペースで、話しやすい人との「小さなつながり」を増やしていきましょう。



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