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2024.11.01
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名古屋市に誕生する「STATION Ai」のグランドオープンを目前に潜入取材を行いました。オープンは2024年10月31日、すでに何社かの入居企業準備もはじめ施設は稼働の準備が計画通り整って来ているようです。スケールの大きさと先進的な機能に圧倒されつつ、随所に感じさせるクリエイティビティが、稼働前にもかかわらずイノベーションの可能性を感じさせてくれました。
「STATION Ai」は、日本最大のスタートアップ支援拠点であり、未来のビジネスを牽引する存在になると期待されています。
地上7階建て、総延べ床面積23,000平方メートルの「STATION Ai」は、圧倒的な広さと最先端の設備が揃う施設です。このスケールは、まさに「日本最大」を実感させるもので、とりわけ製造業や技術系スタートアップに向けた設備が充実しているそうです。施設は、スタートアップやパートナー企業のための「会員専用ゾーン」と、一般のビジターも利用できる「一般開放ゾーン」に分かれており、イノベーションとコミュニティーの融合が意図されています。
<会員専用ゾーン>
<一般開放ゾーン>
印象的だったのは、1~6階までつながる吹き抜けと吹き抜けに配置されたスロープでつなぐデザイン。この構造が物理的な境界をなくし、スタートアップ同士や他の企業、さらに地域との交流を促す設計となっていることが伺えます。
随所に設けられた大小のイベントスペースは、イベントの種類や特性、利用者の想像力次第で無限の使い方が出来る可能性を秘めており、0→1を生み出すスタートアップや起業家、クリエイターに最適の自由な設計となっていました。
木製パレットが積み木のように置かれたイベントスペースは遊び心をくすぐり、お子様世代のアントレプレナー教育プログラムにも最適ではないかと思います。
「STATION Ai」の心臓部ともいえるのが、スタートアップ向けの強力なサポート体制とのこと。資金調達、メンタリング、マッチング支援まで、起業に関するあらゆるプロセスが提供されるそうです。
IoTやAIを活用した最新技術もこの施設の強みです。施設全体が「スマートビルディング」として設計されており、利用者はIoT技術を活用して会議室の予約や、混雑状況の確認が可能です。フロア床面にはロボット巡回の案内があり、施設関係者にうかがったところ入居企業への荷物や郵便もロボットがお届けしてくれるそうです。
また、スタートアップ自身が施設内で実証実験を行える「ロボットフレンドリー」な設計が導入され、技術系企業にとっては自社の製品を試す場にもなるそうです。
施設内には、愛知県出身の著名な起業家たちの功績を展示する「あいち創業館」が併設されており、これもSTATION Aiの特徴的です。トヨタの創業者・豊田佐吉氏や、ソニーの創業者・盛田昭夫氏など、愛知の地で成功を収めた起業家のストーリーを学ぶことができるとのこと。若い世代や地元の小中学生を対象に、将来の起業家を育むためのアントレプレナー教育プログラムの場としても活用されるそうですが、残念ながら取材時には内覧および撮影禁止エリアとなっておりました。オープン後の潜入が楽しみです。
10月31日StationAiはグランドオープンしました。その後11月1日と2日にはオープニングイベントが開催されます。スタートアップや企業関係者だけでなく、一般市民や学生も参加できる内容となっており、ものづくり教室やトークセッションが予定されています。
本日11月1日、施設内の宿泊施設を拠点に両日とも潜入取材を実施中です。続報をお待ちください!
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