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2026.03.20
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様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、アシックス創業者・鬼塚喜八郎氏の言葉として広く紹介されている一節をご紹介します。


鬼塚喜八郎氏(1918–2007)は、鳥取県出身。戦後間もない1949年、兵庫県神戸市でスポーツシューズの製造会社を創業しました。当時の日本は戦後復興の途上にあり、物資や資金も限られていました。そのような状況の中で、鬼塚氏は「スポーツを通じて青少年を健全に育てたい」という理念を掲げ、事業を立ち上げたとされています。
創業初期に手がけたバスケットボールシューズは、改良を重ねる必要があったと語られています。タコの吸盤構造から着想を得てグリップ力を高めたというエピソードは、挑戦と試行錯誤の象徴的な出来事として広く紹介されています。
今回の言葉は、鬼塚氏の挑戦姿勢を象徴する一節として語り継がれているものです。失敗を恐れず、まずは挑んでみる。そしてうまくいかなければやり直せばいい。戦後という厳しい時代背景の中で生まれた、実践的な覚悟を感じさせる言葉です。

鬼塚氏の経営思想の中心には、「健全な身体に健全な精神が宿る」という理念がありました。これはアシックスの社名の由来にもなっている考え方であり、スポーツを通じて人間形成に貢献するという信念を示しています。
その理念を実現するためには、技術開発における数多くの試行錯誤が必要でした。新しいシューズを生み出す過程では、思うようにいかない経験もあったとされています。しかし鬼塚氏は、失敗を過度に恐れるのではなく、「だめならやり直せばいい」と前向きに捉える姿勢を示しました。
「命まで取られへん」という口語的な表現には、挑戦に対する覚悟と人間味がにじみます。困難に直面することはあっても、人生そのものが終わるわけではない。だからこそ再挑戦できるという発想です。この言葉は、「失敗は終わりではなく、成長の途中にある」という鬼塚氏の価値観を象徴していると言えるでしょう。
鬼塚喜八郎氏の「命まで取られへん。だめならやり直せばいい」という言葉からは、次の3つの学びが得られます。
① 失敗は挑戦の証である
うまくいかない経験は、行動したからこそ生まれます。
② 完璧を待たずに踏み出す
環境が整うのを待つよりも、まず挑戦してみる姿勢が道をひらきます。
③ 再挑戦できる限り可能性は続く
一度の失敗で終わりではありません。やり直せるという視点が、前向きな行動を支えます。
アシックスが世界的に展開するスポーツブランドへと成長してきた背景には、「失敗を恐れず、何度でもやり直す」という創業者の姿勢があります。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
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