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2024.11.11
読了時間目安
6分
アクセス解析は、現代ビジネスにおいて欠かせないツール。特に起業家にとっては、ビジネス戦略を考える上で重要なヒントを得られるほか、ユーザー行動の理解にも繋がります。
本記事では、「アクセス解析の基本」と「起業家が知っておくべき点」「ツールの選び方」に焦点を当て、アクセス解析の基本から必要性、具体的な方法までご紹介します。
アクセス解析とは、WEBアプリやWebサイトの訪問者数や動きを把握して、ユーザーの情報や動向を分析すること。
目的に応じた分析と対策を講じることで、Webサイトの運営効率の向上に繋げることができます。
アクセス解析の重要性は、「訪問者の行動や反応の可視化」により、「データに基づく改善策」が立てられる点にあります。
例えば、あるページの訪問者数が減少している場合、その理由を特定して対策を練ることが大切です。また、訪問者の行動パターンを分析して、どのコンテンツが特に人気があるのかを把握することができます。このようなデータ分析を行うことで、訪問者数の増加やコンバージョン率の向上といった、具体的な成果に繋げることが可能となります。
アクセス解析を活用することで、ユーザーの様々なことがわかります。
サイトを訪れたUU(ユニークユーザー)や、リピーターの数を把握できます。
訪問者が、どのサイトや検索エンジンから来たのかを知ることができます(オーガニック検索、リファラル、SNSなど)。
訪問者がどのページを訪れ、どれくらいの時間滞在したか、どのページで離脱したかを分析できます。
訪問者の地域、年齢、性別などの属性を把握できます。
モバイル、デスクトップ、タブレットなど、どのデバイスでアクセスしているかがわかります。
コンバージョンしたユーザーの割合を測定できます。
※コンバージョン…ゴールに設定した特定のアクション(例:商品購入、登録、ダウンロードなど)
訪問者がサイト内でどのように移動しているか、どのページが人気かを把握できます。
これらの「アクセス解析で分かること」を活用すれば、カスタマージャーニーマップを可視化することが可能になります。「顧客がどの経路をたどって商品やサービスにたどり着くのか」をデータ収集し分析することで、マーケティング戦略に役立てることができるのです。
アクセス解析をするためには、適切な解析ツールを選ぶことが大切です。数ある選択肢の中から最適なものを選ぶためには、それぞれの長所と短所を知ることこそ最初の一歩。
代表的な解析ツールであるGoogle Analyticsのほか、無料と有料ツールの違い、ほか選ぶ時のポイントまで詳しくご説明します。
Googleが提供するアクセス解析ツールが、Google Analytics(通称:GA4)。アクセス解析ツールの中でも最も広く使われており、基本的には無料版で十分な解析が可能です。
ユーザーの行動を詳細に追跡し、直感的なダッシュボードでデータを分析できます。また、トラフィック(訪問者)のソースやユーザーの滞在時間、PV(ページビュー)数など、さまざまな指標を分析できる点も魅力です。豊富な機能と使いやすさから、多くの支持を集めています。
Google検索結果において、サイトの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つ Google の無料サービスです。
デザインソフトで知られるAdobe社の解析ツール。有料版のみですが、企業向けの高機能な点が特徴です。
Google Analyticsと比べ、カスタマイズ性が高く(高度なセグメンテーションによる詳細設定が可能)、Adobe Experience Cloudなどとの統合が強力で、マーケティング全体の戦略を支援してくれるのもメリットと言えます。
Mixpanelは、リアルタイムでユーザーのアクションを追跡することが得意なツール。特にモバイルアプリやウェブアプリの開発者やマーケティングチームに人気があります。
基本的に有料のサービスですが、無料プランの提供もされています。無料プランでは、ユーザー数やイベント数に制限があるため、小規模なプロジェクトやスタートアップに適しています。
シンガポール発のSEOツールです。有料のサービスですが、自社サイトだけでなく競合分析までできる便利なツールです。SEOやデジタルマーケティングに特化していることが特徴と言えます。
無料のアクセス解析ツールは、多くの企業や個人が気軽に始められる点が魅力です。例えば、Google Analyticsの無料版は、基本的な解析機能を使用するには十分な機能が備わっています。(ただし、データの保存期間が限定されるなど、一部の機能が制限されていることがあります)
一方、有料ツールには、より高度な解析機能やカスタマイズオプションがあります。例えば、Google Analyticsの有料版であるGoogle Analytics 360は、大規模なデータセットを扱えるほか、サービスレベルアグリーメント(SLA)によるサポートも提供します。
先述した「Adobe Analytics」「Mixpanel」「Ahrefs」にも、それぞれ無料ツールにはない優れた点があります。無料と有料ツールのどちらが適しているかは、各ツールの特徴と、予算やニーズによって選定することが大切です。
・目的の明確化
・使いやすさ&サポート体制
・他ツールとの連携
・予算
アクセス解析ツールを選定するには、まず目的を明確化することがポイントです。「何を分析したいのか」「どのようなデータが必要なのか」を具体的に考えましょう。次に、使いやすさとサポート体制も重視したいところ。直感的に操作できたり、サポート体制が充実しているツールを選ぶと、導入後の負担を軽減できます。また、他のツールやシステムとの連携も考慮することも大切です。例えば、CRMシステムや広告プラットフォームとの統合が簡単にできるかどうかを確認します。最後に、予算と導入コストも無視できない要素です。無料ツールで十分な場合もありますが、予算に余裕がある場合は、有料ツールの高度な機能を活用できるかもしれません。このように、多角的な視点でツールを選定することが、成功への鍵となります。
アクセス解析を活用することで、「データに基づく改善策」が立てられるようになります。
これからアクセス解析を行っていきたい方は、Googleアナリティクスとサーチコンソールから始めると無料でできるのでおすすめです。そこから知識が上がった時点で、有料ツールを導入すると効率化に繋がるので検討してください。
得られた情報をもとに分析し、カスタマージャーニーマップを可視化すれば、マーケティング戦略にも役立つ強力な武器になります。目的や予算に応じた解析ツールを選び、アクセス解析をビジネスの発展に役立ててください。
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