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2025.05.02
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起業を考える際、まず気になるのが「どれくらいの費用がかかるのか?」という点ではないでしょうか。この記事では、起業に必要な費用の内訳や目安を解説するとともに、コストを抑えるための具体的な方法まで紹介します。これから起業を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
まずは、起業に必要な費用がどのような項目で構成されているかを理解しましょう。事業形態や業種によって異なる部分もありますが、一般的な内訳を見てみましょう。
起業時に選ぶ事業形態によって初期費用は大きく変わります。
法人設立(株式会社・合同会社)
・株式会社設立:登録免許税や定款認証料などで20~30万円程度。
・合同会社設立:登録免許税のみで済むため、6~10万円程度と比較的安価。
個人事業主
開業届を提出するだけで基本的には無料。最も低コストで始められる形態。
多くの起業者が直面する初期費用についてです。業種によって異なる部分もありますが、必要になることが多い初期費用をチェックしましょう。
オフィス関連
・賃貸オフィスの場合:敷金・礼金、賃料(10~30万円/月)
・自宅やバーチャルオフィス利用の場合:数千円~数万円/月
設備投資
・PCやスマートフォン、プリンターなど(5~20万円)
※業種によっては専門機器やソフトウェアも必要
商品仕入れ・在庫
・小売・製造業の場合、初期在庫として10~50万円程度
※サービス業の場合は不要な場合も多い
マーケティング費用
・名刺作成、ホームページ制作、広告費など(5~30万円)
その他
・開業手続き代行費用(司法書士への依頼など)
・保険料や税金
運転資金とは、事業開始後に運営を続けるために必要な資金です。一般的には3~6か月分を準備することが推奨されます。
主な運転資金項目
・人件費:従業員を雇う場合は給与や社会保険料
・家賃や光熱費:オフィス運営に必要な固定費
・広告宣伝費:集客やプロモーション活動のための予算
・その他経費:通信費、消耗品購入など
起業時のコストを抑えるための、4つの方法を紹介します。
基本的に、できるだけ無駄は省くべきです。本当に必要なものを見極めて、費用をかけるようにしましょう。
・オフィス不要の場合、自宅やバーチャルオフィス・コワーキングスペースを活用する。
・必要最低限の設備でスタートし、利益が出たら拡大する。
無料または低コストのツールを活用して、初期投資を抑えましょう。
・会計ソフト:freee(無料プランあり)、マネーフォワードクラウド。
・デザインツール:Canva(無料プランあり)。
・コミュニケーションツール:Chatwork、Slack、Zoom(無料プランあり)。
また、SNSを活用すれば無料でプロモーションが可能です。InstagramやX(Twitter)で集客しながら顧客との関係性を築きましょう。
各種補助金や助成金が使える場合は活用を検討しましょう。申請には時間と手間がかかる場合がありますが、その分得られるメリットは大きいです。
・国や自治体が提供する補助金・助成金制度
・小規模事業者持続化補助金
・創業促進補助金
本格的な起業前に副業として始めて収益性を確認することでリスクを最小限に抑えられます。副収入として始めることで資金調達にも役立ちます。
具体的なビジネスモデルごとに初期費用の目安を見てみましょう。
初期費用:約5~10万円
・自宅オフィス利用
・PC購入
・名刺作成・簡易ホームページ制作
初期費用:約50~1000万円
・店舗賃貸契約
・商品仕入れ
・内装工事
初期費用:約30~500万円
・ソフトウェア開発環境構築
・ホームページ制作
・広告宣伝
資金調達方法にはさまざまな選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選びましょう。
貯蓄から準備する方法。リスクは少ないですが、大きな資本は難しい場合もあります。
融資を受ける場合も自己資金がある方が有利です。
日本政策金融公庫や銀行から融資を受ける方法。創業融資制度について調べてみましょう。
エンジェル投資家やベンチャーキャピタルから出資を受ける方法。特にIT系スタートアップでは有効です。
プロジェクト内容を公開し、多くの支援者から小額ずつ資金を集める方法。特定の商品やサービスへの共感が得られると成功しやすいです。
初期段階で大きな投資は避け、小規模から始めて徐々に拡大しましょう。
必要な初期費用と運転資金をリストアップし、不足分は調達方法を検討します。
本格的な起業前に副収入源を持つことでリスク分散が可能になります。
起業には一定のコストがかかりますが、工夫次第で低予算でも始められます。無駄な出費を避け、補助金や無料ツールなど外部リソースも積極的に活用しましょう。自分自身に合った予算計画と調達方法で準備することで、安心してスタートを切ることができます。この記事を参考に、本当に必要なものを取捨選択し、じっくりと検討してみてください。
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