LOADING
2025.12.12
読了時間目安
5分
様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」が、多様な創業者たちの名言を紹介していきます。今回は、京セラ創業者・稲盛和夫氏の言葉をご紹介します。


稲盛和夫氏は1932年、鹿児島に生まれ、鹿児島大学工学部を卒業後、京都の碍子メーカーで技術者として働きました。しかし、経営方針や組織文化との衝突もあり、「自分の理想の経営を実現したい」という思いから1959年に仲間8名で京都セラミック(現・京セラ)を創業します。
当時のセラミック産業は、資金・技術・市場のすべてが整っている大企業が独占する世界でした。しかし稲盛氏は、後発であっても“強烈な意志を持って挑戦すること”で必ず道が開けると信じ、超精密セラミックの研究・製造に没頭しました。
この名言は、創業期の京セラが厳しい環境に置かれながらも、「自分が正しいと信じる方向へ、強い意志で進む」ことで困難を突破した実体験に裏打ちされたものです。

稲盛氏は、経営者に必要な資質として「強烈な願望」「動機善なりや」「誰にも負けない努力」を挙げています。これは単なる精神論ではなく、京セラを世界的企業へ導いた実践に基づく哲学です。
特に「強い意志」は、次のような意味を持ちます:
稲盛氏は、この“意志の強さ”を持つことこそが、経営者・起業家が困難を乗り越える最も重要な要素だと説いています。
稲盛和夫氏の「どうしてもこうでなければならない。こうしたいという、強い意志が経営者には必要なのである。」という言葉からは、次の3つの学びが得られます。
① 強い意志が道を開く
実現したい未来を明確に描き、その実現に向けて迷いなく進む意志が、挑戦の土台となります。
② 信念は困難を突破する力になる
市場環境が厳しくとも、外部の声に流されず「自分が正しいと思う道」を貫くことで事業は前進します。
③ 動機の純粋さが組織を導く
「利より義」を重んじる稲盛氏の哲学は、強い意志と同時に“善い動機”を持つことの重要性を教えてくれます。
世界的企業となった京セラの歩みが示すように、経営者の「揺るがない意志」は組織の未来を形づくる最強の原動力なのです。
言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
この記事を読んだあなたに
おすすめの記事
同じ筆者の記事を読む