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2024.07.22
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近年、新たなビジネスのチャンスは数多く存在しています。しかし、成功の可能性を高めるためには、適切な業種選定が不可欠です。起業する人が多い人気の業種とおすすめの業種について詳しく解説します。
起業するにはどうすればよいか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
日本政策金融公庫によるアンケート「2021年起業と起業意識に関する調査」から見てみましょう。この資料ににおける起業家の定義は、仕事や家事の合間にインターネットを利用して小規模な事業を立ち上げる人々をも含んでいます。これらの人々は「パートタイム起業家」とカテゴライズされています。
最も多かった業種は、個人向けサービス業(BtoCサービス業)で起業家の16.4%とパートタイム起業家の18.7%を占めていました。 その次は事業所向けサービス業(BtoBサービス業)起業家16.1%パートタイム起業家11.5%でした。
出典:2021年起業と起業意識に関する調査
また、開業業種について別の報告書をみると、「サービス業」(29.4%)、「医療・福祉」(16.4%)、「小売業」(13.8%)の順になっています。
出典:新規開業に関する調査|日本政策金融公庫総合研究所
上記より注目すべきは、インターネットを活用したサービス業です。上記調査報告から黒字化しやすい業種といえます。
特に知識や技術を活かし、パソコンやスマートフォンから提供できるサービスは初期投資を抑えやすいです。
体力的に持続できそうなな業種は、効率的に運営できて、仕組み化することでスケールアップが可能な業種です。オンライン教育、コンテンツ制作、マーケティング関連のビジネスなどが該当します。
インターネットを活用することで、初期投資を抑え、リモートでビジネスを運営することが可能となり場所にとらわれない分、事務所の固定費を抑えて自宅やコワーキングスペースなどで作業を行いコストを下げられるので起業のハードルが下がります。
コンサルティングやエンジニアなど知識や技術を活かすことで、従来よりも低いコストで価値を提供することが可能となります。このようなビジネスは初期投資が少なくて済み、オンラインで提供することが可能です。
起業する時には、資金力が十分にないため、最初からコストをかけるわけにはいきません。そのため、初期投資ができるだけ少ない業種がおすすめです。また、ビジネスを始めるのに在庫を抱える必要がある場合、売れなかったときに負債になってしまうことや、在庫を管理するスペースや手間といったコストも発生します。在庫を持つ必要がなく、初期コストも安いビジネスで独立することが大切です。
場所に縛られないビジネスであるほど自由度が高く、本業を続けるのと同時進行で副業としてスタートできる可能性も高いです。たとえば、コンサルティングやカウンセリング、コーチングといったアドバイスを提供する業種であっても、対面で行う場合とオンラインで行う場合の2つの方法が考えられます。対面の場合は直接会うため信頼性が高いというメリットもありますが、一方で移動時間や商圏エリアといった点で制限があるのが特徴です。一方、オンラインであれば、場所や移動時間の縛りが少なくなります。
起業しても、その商品やサービスを必要としている人が見つからなければ売上を立てることはできません。そのため、できるだけ市場のニーズが高まっている業種で独立開業するのがおすすめです。
初期コストがかからず、在庫や場所にも縛られない点で起業に有利な業種です。また、コンサルティングやコーチングビジネスでは資格がない人でも始められるのもメリットとなっています。
知識を共有し、リモートで教育サービスを提供することは、コストを抑えつつ価値を提供する良い方法です。
企業や個人は常に高品質のコンテンツと効果的なマーケティング戦略を求めており、これらのニーズに対応することは、持続可能で利益の出るビジネスを構築するための素晴らしい機会を提供します。
専門性の高いコンテンツ制作や専門用語を使う業界の翻訳ができると案件単価は高くなります。
専門知識を持つ人々は、他の企業や個人に対してコンサルティングサービスを提供することで、効果的に収益を上げることが可能です。
健康とウェルネスの重要性が増しているため、これらの分野でのイノベーションは大きなビジネスチャンスを提供しています。
定期的な収益を提供し、顧客ロイヤルティを構築するため、サブスクリプションモデルは持続可能で安定したビジネスを展開できます。
低予算で開業することは多くの人にとって魅力的です。ここでは、店舗を持たずに開業する方法や、出張型のビジネスアイデアについて紹介します。
社会課題解決を目指すビジネスは、起業家にとってだけでなく、広範な社会にとっても意義深く、価値のある選択肢となります。このようなソーシャルビジネスは、持続可能な未来を目指し、個人やコミュニティ、さらには国際社会にも前向きな影響を与えます。
ソーシャルビジネスは、バングラデシュの経済学者でありグラミン銀行創設者、ムハマド・ユヌス博士が著書「貧困のない世界を創る―ソーシャル・ ビジネスと新しい資本主義―」で定義した言葉で、人種差別、貧困、食糧不足、環境破壊といった社会問題の解決を行うビジネスのことを言います。
社会的な課題を、ビジネスとして取り組むことで、事業性と持続性を確保しながら課題を解決することも可能です。
日本においてもソーシャルビジネスの概念が社会に広まってきたものの、実は明確な定義や認証制度などはありません。経済産業省が2008年に「ソーシャルビジネス研究会報告書」で、「社会性」「事業性」「革新性」の3つを備えたものをソーシャルビジネスと定義しているのが、ひとつの指針と言えるでしょう。
ソーシャルビジネスとして成功する企業事例が増えてきていますが、課題も多いのが現状で、2014 年に行われた日本政策金融公庫の「社会的問題と事業との関わりに関するアンケート」によると、ソーシャルビジネスに取り組む事業者が課題と考えているのは 「人手の確保」や「従業員の能力向上」が多く、次いで「売り上げの増加」、「運転資金の確保」といった資金の課題がある点も意識しておきましょう。
起業においては、適切な業種と職種の選定、低予算での開業方法、社会に貢献するビジネスモデルの構築などが重要な要素となります。これらの要素を考慮しながら、自身の強みと市場のニーズを理解することで、成功する可能性の高い起業を目指すことができるでしょう。また、起業に関する知識とスキルを磨き、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることも、成功への道を築くためには重要です。
起業は容易な道ではありませんが、適切な計画と準備を行えば、夢を実現する素晴らしい機会となるでしょう。それぞれの業種と職種の特性を理解し、自分にとって最適な選択をすることが重要です。
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