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【AIでできる小技集vol.2】AI×チャットでお問い合わせ対応を半自動化!今日から使えるFAQ&返信用テンプレート術

2026.03.25

AI活用

DX

問い合わせ自動化

読了時間目安

4分

日々の業務でそのまま使える「AIでできる小技集」シリーズ第2弾の今回は、「AI×チャットによるお問い合わせ対応の半自動化」をテーマにお届けします。

AIチャットとFAQの自動生成を組み合わせることで、“よくある質問”への対応の多くを半自動化できます。そうすると人が対応すべきお問い合わせに時間を割くことができ、少人数のチームでも対応品質と生産性の向上を目指せます。この記事では、そのための具体的なステップを紹介します。

お問い合わせのDX化は“よくある質問”の整理から

お問い合わせのDX化は“よくある質問”の整理から

起業初期や少人数のチームでお問い合わせ対応が滞ってしまう一因として、「同様の質問に、その都度一から返信している」ことが挙げられます。まずは、メール・チャット・お問い合わせフォームなどの履歴をざっと振り返り、「何度も問い合わせがあった質問」は何かを洗い出すところから始めましょう。

次に、それらの質問をカテゴリに分けます。

「料金・プラン」「契約・解約」「ログイン・パスワード」「機能の使い方」「トラブル時の対処方法」などに分けると、整理しやすくなります。10〜30件程度の“よくある質問”が見えてきた段階で、それらを土台にFAQと返信用テンプレートを整えていきます。

必要なツールと準備するデータ

必要なツールと準備するデータ

お問い合わせ対応にAIを活用するために、特別な環境は必要ありません。一般的な生成AIと、お問い合わせ対応で利用しているツール(メール、チャットなど)があれば十分です。

あらかじめ用意しておきたいデータは、次のとおりです。

・過去のお問い合わせ記録(メール・チャット・お問い合わせフォームなど、代表的なものだけでも可)
・社内で既に運用している回答例・マニュアル
・料金表や利用規約など、回答の根拠となるドキュメント

AIでFAQ&返信用テンプレートを作る

AIでFAQ&返信用テンプレートを作る

これらをAIに読み込ませることで、自社サービスの内容に沿ったFAQやテンプレートを生成しやすくなります。あわせて、「どのような文体や言葉遣いで返信したいか」「避けたい表現は何か」など基本的な方針をメモしておくと、次項での微調整がスムーズになります。

ここからは、AIを使ってFAQとテンプレートを作成する具体的な手順です。AIには、「過去のお問い合わせ記録」などのデータと「生成させたいアウトプットの形式」をセットで伝えることがポイントです。

step1)AIにデータを読み込ませる
前項で用意したデータ(過去のお問い合わせ記録、回答例・マニュアル、料金表など)をAIに読み込ませます。

step2)生成させたいアウトプットの形式を指示する
次に、生成させたい形式を指示します。FAQにしたいのか、返信用のテンプレートにしたいのかなど、必要なアウトプットの形式を具体的に指示しましょう。件数、文体(です・ます調)、トーン(丁寧・カジュアル)などもあらかじめ指定しておくと、目的に合ったものが生成されます。

例:FAQを作成する場合の指示
「以下は、当社サービスに関する過去のお問い合わせ記録や資料です。“よくある質問”をテーマ別に整理し、それぞれについて“質問文+短めの回答案(です・ます調)”の形式で、10〜20件のFAQを作成してください。」

例:FAQの作成後、テンプレートを作成する場合の指示
「作成したFAQと回答例を参考に、『料金・プラン変更に関するお問い合わせ』に対応する返信用テンプレートを作成してください。件名・本文・署名を含め、丁寧なトーンで、[お名前][プラン名]といった差し込み項目を含めてください。」

生成されたFAQやテンプレートは、次の観点から必ず人の目で確認したうえで使用しましょう。

・価格や条件などの事実関係が正しいか
・自社の文体や表現のトーン、敬語レベルに合致しているか
・法務やコンプライアンス上問題となる表現が含まれていないか

日々のお問い合わせを“半自動化”する運用パターン

日々のお問い合わせを“半自動化”する運用パターン

FAQとテンプレートの土台が整ったら、「AI+人」で運用していきます。少人数のチームでは、完全自動化ではなく、あくまで“半自動化”を前提とした方が現実的です。

代表的な運用パターンは次の3つです。

パターン1)AIで下書きを作成し、人が仕上げる
AIに、お客様からのお問い合わせ文とテンプレートを貼り付け、「このお問い合わせに対する返信メールの下書きを、テンプレートを参考に作成してください」と指示します。

生成された下書きを確認し、固有名詞や細部を修正したうえで送信します。

パターン2)テンプレート+差し込みで対応する
ログイン方法やパスワード再発行など、完全に定型化できる内容は、FAQやテンプレートを基に「コピー&ペースト+お客様情報の差し込み」で対応します。

パターン3)チャットボットで“よくある質問”を自動応答する
チャットボットを導入している場合は、“よくある質問”の範囲のみ自動応答とし、それ以外は人による対応に切り替える設計にします。

このような運用に慣れてくると、1件あたり5〜10分かかっていた返信が、半分程度の時間で対応できるようになります。

運用時の注意ポイント

運用時の注意ポイント

AIでお問い合わせ対応を効率化する際は、「スピード」と同じくらい「リスク管理」も重要です。特に、次の点に留意しておく必要があります。

・情報の正確性
料金や契約条件、解約ポリシーなどをAI任せにすると、古い情報や不正確な説明が混ざるリスクがあります。最新情報が掲載されたURLやドキュメントをAIに渡しつつ、最終的な内容確認は必ず人が行う前提にします。

・文体や表現のトーン、敬語レベル
AIが生成する文章は、「丁寧すぎる」「カジュアルすぎる」など、ブランドイメージとずれる場合があります。初期段階では、社内向けの簡易な文体ガイドを作成し、それを毎回指示に添えると、表現が安定しやすくなります。

・個人情報の取り扱い
外部のAIを利用する際には、お客様の氏名・住所・電話番号・詳細な契約内容をそのまま貼り付けないなど、ルールを決めておくことが重要です。必要に応じて「氏名を伏せる」「一部を伏せ字にする」などの対応を行います。

・テンプレートの定期的な見直し
サービス内容の変更や新しいお問い合わせの増加に伴い、FAQやテンプレートは古くなっていきます。少なくとも四半期に一度、「直近で多いお問い合わせ」を確認しながら、再度AIにFAQやテンプレートの更新を依頼する運用を心がけるとよいでしょう。

まとめ:AIに“定型的な対応”を任せ、人は高度なお問い合わせ対応へ

まとめ:AIに“定型的な対応”を任せ、人は高度なお問い合わせ対応へ

お問い合わせ対応を効率化するうえで重要なのは、「すべてのお問い合わせに同じ熱量で向き合う」のではなく、「定型的な対応は仕組みに任せる」という発想に切り替えることです。AIとFAQを組み合わせれば、その第一歩を無理なく踏み出せます。

まずは、過去のお問い合わせ記録から“よくある質問”を洗い出し、AIで返信の下書きを作るところから始めてみてください。運用しながらブラッシュアップしていくことで、AIに任せられる範囲と、人が丁寧に対応すべき範囲の境界も、次第に明確になっていきます。そうした地道なアップデートの積み重ねが、最終的にチーム全体の生産性とお客様対応の質を底上げしてくれるはずです。



■AIでできる小技集シリーズ

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