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2026.07.06
読了時間目安
5分
日々の業務ですぐに活用できる「AIでできる小技集」シリーズ第6弾。
今回は、「Googleフォーム×AIでできるアンケート活用の基本ワザ」をテーマにお届けします。
この記事では、起業初期〜小さな会社の方向けに、Googleフォームでのアンケート設計、集計・分析、次の一手の決め方、運用ルールまで整理します。

まずは、アンケートが必要になるタイミングの一例を見ていきましょう。
・新サービスや新メニューの方向性に迷っているとき
・既存サービスに対して、「お客さまがどこに満足し、どこに不満を感じているか」を知りたいとき
・値上げや内容変更を検討していて、「どこまでなら受け入れてもらえそうか」を探りたいとき
こうした場面では、“大規模で精密な市場調査”が必要なわけではありません。
起業初期に求められるのは、「自分なりの仮説(こういう人に、こういう価値が刺さるはず)」をおおまかにでも、スピード感をもって確かめられる“ミニアンケート”です。
目的は「お客さまの本音を知り、次の1〜2アクションを決めること」であり、そのための集計・整理係としてAIを活用することで作業の負担が軽減でき、スピードアップにつながります。

アンケート設計でつまずきやすいのが、「何を、誰に、どこまで聞くか」の決め方です。まずはAIを活用した、シンプルな設計ステップを紹介します。
step1)目的を1つに絞る
例えば、
「既存サービスの満足度を知る」「新メニューのニーズを確かめる」「来店・受講のきっかけを知る」など、目的を1つに絞ります。
step2)目的をふまえ「誰に、何について聞くか」をAIに言語化してもらう
例えば、
「30代女性向けオンライン講座の受講生に、満足度と改善要望を聞くアンケートの設問案を10案出して」
と依頼します。返ってきた設問案の中から良いものを選び、5問前後に絞り込みます。
その際は、次のような「基本パターン」を目安にしながら、AIの案を取捨選択していくとスムーズです。
質問構成の基本パターン・属性:年代・頻度・利用歴などを1〜2問
・満足度:5段階評価+「そう感じた理由」を書ける自由記述
・改善要望・今後ほしいサービス:自由記述や選択肢
自由記述は回答者の負担が大きいため、数が多いと途中で離脱されやすくなり、回答率の低下につながります。設問は、本当に必要な箇所に絞ることが大切です。アンケート設計が定まったら、それをGoogleフォームに入力していきます。
step3)アンケートの依頼文をAIに考えてもらう
例:「回答率が上がる、アンケートの依頼文を考えて」
・回答時間の目安(3分程度)
・回答のお礼(クーポンや特典の有無)
・回答目的(今後のサービス改善に役立てます、など)
上記のような要素を書き添えると、回答率が上がると言われています。
ここまでのステップを使って組み立てると、次のようなイメージになります。
| 【オンライン講座 受講後アンケートのイメージ】 |
|---|
| いつも講座をご受講いただき、ありがとうございます。 今後のサービス向上のため、受講後アンケートへのご協力をお願いしております。 回答時間は3分程度です。 ご回答いただいた方には、次回講座で使える〇〇%OFFクーポンをプレゼントいたします。 ぜひ率直なご意見をお聞かせください。 ――― Q1. あなたの年代を教えてください。 ・20代以下/30代/40代/50代以上 Q2. この講座を受講するのは何回目ですか。 ・初回/2〜3回目/4回以上 Q3. 講座全体の満足度を教えてください。 ・とても満足/満足/どちらともいえない/やや不満/不満 Q4. Q3のように感じた理由を教えてください。 (自由記述) Q5. 今後、講座に追加してほしいテーマや改善してほしい点があれば教えてください。 (自由記述) |
アンケートの形が整ったら、お客さまやユーザーに回答してもらいましょう。
アンケートは公式サイトやSNSで募集するほか、実店舗がある場合は、アンケートフォームの二次元コードを店内に掲示するのもおすすめです。

アンケートが集まったら、次は集計です。
Googleフォームには、回答を自動でGoogleスプレッドシートにまとめる機能があるので、フォームとスプレッドシートを連携させて「回答一覧」を作ります。
そのうえで、次のような作業はAIに任せられます。
・単純集計の要約(例:「満足度4以上が全体の◯%」など)
・どの項目をグラフにすると分かりやすいかの提案(棒グラフ・円グラフなど)
・自由記述コメントの要約(よく評価される点・不満点・要望の抽出)
具体的には、スプレッドシートをAIに読み込ませてから、次のような指示を出します。
《注意》
アンケートに個人情報(氏名・連絡先など)が含まれる場合、そのままAIに読み込ませるのは避けましょう。必要に応じて匿名化・削除したうえで活用することが重要です。
例:「満足度の分布と、よく出ているキーワードを教えて」
「このアンケート結果から、作るべきグラフの種類と項目を提案して」
「自由記述のコメントを、ポジティブ・ネガティブ・要望に分けて要約して」
起業初期のアンケートであれば、まずは次の3点を見るようにしましょう。
①満足度の分布(全体として満足しているのか、ばらつきが大きいのか)
②よく評価される点(強み・続けるべきポイント)
③よく出る不満・要望(改善の候補)
「全てを細かく見よう」とするのではなく、「見る指標を絞る」のがコツです。

次は、「集計・要約されたアンケート結果を、どのように今後に活かすのか?」を決めていきます。「強み・弱み・改善アイデア」を抜き出すための、シンプルな読み方の型を紹介します。
step1)満足度が高い人のコメントからの「評価されているポイント」を見る
例えば、「対応が丁寧」「説明が分かりやすい」「雰囲気が安心できる」など、よく出てくる褒め言葉は、そのまま自社の強みや打ち出しのポイントになります。
step2)「不満や要望としてよく出てくるキーワード」を見る
「予約が取りづらい」「価格が分かりにくい」「◯◯のメニューが欲しい」など、複数同じ意見が出ているものは、改善候補として有力です。
step3)AIに“次の一手”を考えてもらう
AIには、次のような問いかけが有効です。
例:「この結果から、サービス改善のアイデアを5つ挙げて」
「リピートを増やすために、優先して直した方がよいポイントを3つ教えて」
AIが出してくれた案を見て、
・今すぐできるものか、時間やコストがかかるものか
・自分の感覚や現場の状況と合っているか
このようなポイントを照らし合わせて、まずは、優先度の高いアクションを1〜2点選定します。「最終判断はAIではなく、自分とチームで行う」ことも忘れないようにしましょう。

アンケートは、1回きりで終わらせてしまうと「集めっぱなし」「読みっぱなし」になりがちです。実務で回すためには、運用ルールを決めておくのがおすすめです。
アンケートの運用ルール例
・実施頻度:年2回、もしくは新サービス導入のタイミングで実施する
・分析にかける時間:毎回2〜3時間以内で終わる範囲に設計する
・結果の共有先:チームメンバー、パートナー、外部の協力者など
また、AIに「レポートのたたき台」を書いてもらうのも有効です。
アンケートの目的・結果のサマリー・気付き・次のアクション、という4項目で簡単なレポートを作ってもらえば、そのままチーム内の共有資料としても使えます。
ポイントは、「毎回完璧な分析レポートを作ろうとしない」ことです。
回を重ねるごとに、「この設問は役に立った」「ここは聞かなくてもよかった」という感覚がたまっていき、自社なりの“アンケートの型”が育つでしょう。

起業初期のアンケートは、「Googleフォームでお客さまの声を集め、AIに集計と要約を任せ、人は意思決定をする」というイメージを持つと良いでしょう。
アンケートをうまく活用できると、実際の声に基づいた事業改善を、無理のないコストと時間で続けていけるようになるはずです。
まずは、今気になっているサービスやメニューを1つ決めて、 “ミニアンケート”を集めるところから始めてみてください。
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