LOADING
2024.12.27
読了時間目安
5分
様々な会社のリーダーや創業者の半生を追いかけて心躍らせる「創業者オタク すずきすい氏」に、多様な創業者たちの名言を紹介いただきました。今回は、挑戦者にとって強力な指針となるジャック・マー(馬雲)氏:アリババグループ創業者の言葉です。
マー氏が語るこの言葉には、自らのやり方に疑念を抱く瞬間があっても、自分が掲げた信念を信じ続けることの重要性が込められています。彼は幾多の困難や失敗を経ても、常に揺るがぬ信念を軸に行動し続けてきました。
マー氏は、小学生の頃から数学が苦手で数学だけ成績が悪く高校受験を失敗。なんとか補修を受けて高校に進学するも、大学受験では数学がまさかの1点。あっけなく不合格となってしまいます。そこから自分は大学受験には向いていないと判断し、アルバイトで生計を立て始めます。毎日の苦しい労働に対して、もらえる報酬はごく僅かであったと言います。
そんな日々の中で、マー氏の人生を大きく変えたのは、路遥の小説『人生』との出会いでした。主人公の粘り強く理想を追い求める姿に感銘を受け、これまでぼんやりと生きてきたマー氏の心に火が灯ります。自分も理想のために勝負しようと。
そこから二度目の大学受験に挑みます。二度目も数学19点で不合格。周りは就職を進めましたが、彼は諦めませんでした。教師にも馬鹿にされ、もはや孤軍奮闘となったマー氏でしたが、三度目の受験で合格を掴み取ったのでした。そこで外国語の教養を深めたマー氏は、その後、世界に躍進していくのです。
マー氏の哲学の中心には「ゆるがぬ信念」があります。彼はアリババを設立する時、「世界中のあらゆる商売をやりやすくする」と目標を掲げました。これが彼の信念です。一方で、その世界観を創るために日々活動を行いましたが、自分のやり方が正しいのかどうかを常に疑い続け自問自答をするのです。
マー氏は、「信念」の「信」を「感謝、信仰、畏敬」であると言います。感謝に溢れた環境は運を呼び寄せ、信仰が自身の支えとなり、畏敬の念を忘れなければ、邪気は寄り付かないと言うのです。
自分が追い求めるものをしっかりと自分の中で理解することが、信念を持つということであり、信念を持つことで、如何なる状況下でも自信に満ちた人間になれるわけです。
挑戦の道には、時に自分自身を疑い、足を止めたくなる瞬間が訪れます。しかし、マー氏のように「信念を疑わない」ことで、道を切り開くことができます。この名言は、挑戦者にとって困難に立ち向かうための力強いメッセージです。
この名言から学べるポイントは
これから挑戦を始める方にとって、この言葉は一歩踏み出す勇気と、前に進むための信念を強化するきっかけとなるでしょう。信念を信じて歩み続けましょう。言葉の力を纏って、さらなる挑戦へ。
この記事を読んだあなたに
おすすめの記事
同じ筆者の記事を読む